危険物取扱者乙種第4類の性質
乙4 第4類危険物の品名別の分類と引火点の覚え方(特殊引火物から動植物油類まで)
第四類は、品名の分け方が定義で決まっています。石油類4つは引火点の境目(21℃・70℃・200℃・250℃)で、アルコール類は炭素の数で、特殊引火物と動植物油類はそれぞれ別の基準で分けられます。この記事は、消防法別表第一の定義と危険物の規制に関する政令別表第三の指定数量を、覚える順番に並べ直したものです(確認日:2026年10月28日)。
第四類は引火性液体:品名は7つ
別表第一は、第四類の性質を「引火性液体」とし、品名を次の7つに分けています。試験の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」で、個々の物質の性質を問う前提になる分類です。
特殊引火物
ジエチルエーテル、二硫化炭素など。
第一石油類・アルコール類
第一石油類の例はアセトン、ガソリンです。
第二石油類・第三石油類
第二石油類の例は灯油、軽油。第三石油類の例は重油、クレオソート油です。
第四石油類・動植物油類
第四石油類の例はギヤー油、シリンダー油です。
石油類は引火点の境目を4つ覚える
別表第一の備考は、1気圧での引火点で石油類を分けています。境目の数字は、21・70・200・250と並べて覚えると、どの品名か判断できます。
第一石油類:引火点21℃未満
指定数量は、非水溶性200リットル、水溶性400リットルです。
第二石油類:引火点21℃以上70℃未満
指定数量は、非水溶性1,000リットル、水溶性2,000リットルです。
第三石油類:引火点70℃以上200℃未満
指定数量は、非水溶性2,000リットル、水溶性4,000リットルです。
第四石油類:引火点200℃以上250℃未満
指定数量は6,000リットルです。
石油類は、第一から第四へ進むほど引火点の範囲が高くなり、非水溶性の指定数量も200・1,000・2,000・6,000リットルと大きくなります。引火点と指定数量を組にして覚えておくと、指定数量の倍数を求める問題で品名から数値を引き出せます。計算の手順は乙4の計算問題の解き方にまとめています。
石油類以外の3つは、定義の軸が違う
特殊引火物:発火点100℃以下、または引火点マイナス20℃以下で沸点40℃以下
引火点だけでなく、発火点と沸点も定義に入ります。指定数量は50リットルで、第四類で最も小さい数値です。
アルコール類:炭素が1個から3個の飽和一価アルコール
変性アルコールを含みます。引火点ではなく分子の構造で決まります。指定数量は400リットルです。
動植物油類:動物の脂肉等または植物の種子・果肉から抽出し、引火点250℃未満
原料で決まる品名です。指定数量は10,000リットルです。
間違えやすい点
「未満」と「以上」を取り違える
第一石油類は21℃未満、第二石油類は21℃以上です。ちょうど21℃は第二石油類になります。
第三石油類以降は、常温で液体のものに限る
別表第一の備考は、第三石油類、第四石油類、動植物油類を、1気圧・温度20℃で液状であるものに限ると定めています。
塗料類などは、総務省令で除かれる場合がある
第二石油類から第四石油類は、塗料類その他の物品で組成を勘案して総務省令で定めるものを除くと定められています。
よくある質問
- 第4類の危険物は、法律上どう分類されていますか?
消防法別表第一は、第四類を「引火性液体」とし、品名を特殊引火物、第一石油類、アルコール類、第二石油類、第三石油類、第四石油類、動植物油類の7つに分けています。 - 第一石油類と第二石油類は、何で分かれますか?
1気圧での引火点です。別表第一の備考は、第一石油類を引火点21度未満、第二石油類を21度以上70度未満と定めています。第三石油類は70度以上200度未満、第四石油類は200度以上250度未満です。 - アルコール類は引火点で決まりますか?
決まりません。別表第一の備考は、アルコール類を、一分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和一価アルコール(変性アルコールを含む)と定めています。引火点の区分ではなく、分子の構造で決まります。 - 引火点の数字だけ覚えれば、品名は判断できますか?
石油類4つは、引火点の範囲で判断できます。ただし特殊引火物は引火点だけでなく発火点や沸点でも定義され、アルコール類は炭素の数、動植物油類は原料で定義されます。品名ごとに定義の軸が違うため、特殊引火物は発火点・沸点、アルコール類は炭素の数、動植物油類は原料も合わせて覚えてください。
次に知りたいこと
出典
- e-Gov法令検索「消防法」別表第一の備考(確認日:2026年10月28日)
- 消防庁の資料に掲載された危険物の規制に関する政令 別表第三(確認日:2026年10月27日)