設備・工事系資格の受験順
第二種電気工事士と危険物取扱者乙種第4類はどちらを先に受けるか(受験資格・試験方式・合格基準・費用の比較)
第二種電気工事士は電気工事の作業に従事するための国家資格、乙種第4類はガソリンや灯油などの引火性液体を取り扱うための国家資格です。どちらも受験資格はなく、試験の形式が大きく違います。公式情報で試験の仕組みを並べ、どちらを先に受けるかの判断材料を整理します(確認日:2026年10月9日)。
仕事で使う場面の違い
第二種電気工事士
免状を取得すると、低圧で受電する一般家庭や商店などの屋内配線設備、小規模な太陽電池発電設備など、一般用電気工作物等の工事の作業に従事できます。電気工事士法が、この範囲の工事の作業に有資格者の従事を義務づけています。
危険物取扱者乙種第4類
乙種は類ごとの免状で、第4類は引火性液体を扱います。例として、ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類が挙げられています。
電気工事は配線や設備の工事の作業、乙種第4類は引火性液体の取扱いと、仕事の場面が異なります。現場で必要になるほうから受けるのが基本です。
試験の形式と合格基準の違い
第二種電気工事士
学科試験と技能試験の2段階です。学科試験は四肢択一で、CBT方式か筆記方式のどちらかを選びます。合格基準点は60点です。技能試験は、配線図で与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成させる方法で、合格基準は作品に欠陥がないことです。
危険物取扱者乙種
マークカードを使う五肢択一式の筆記試験のみで、実技試験はありません。試験科目は、危険物に関する法令15問、基礎的な物理学および基礎的な化学10問、危険物の性質並びにその火災予防および消火の方法10問です。試験時間は2時間で、科目ごとの成績がそれぞれ60パーセント以上で合格です。
電気工事士は手を動かす技能試験があり、受験者が自分で工具を用意して作品を仕上げます。乙種第4類は筆記だけで、技能試験がない点が大きな違いです。
受験の機会と費用
第二種電気工事士
令和8年度は上期と下期の年2回です。下期は学科試験が2026年9月24日から11月8日(CBT方式)または10月25日(筆記方式)、技能試験が12月12日または13日です。受験手数料はインターネット申込みで11,100円(非課税)です。
危険物取扱者乙種
中央試験センター(東京)と道府県支部で実施され、日程は消防試験研究センターの全国一覧で確認できます。受験手数料は5,300円です。
電気工事士は学科試験の後に技能試験が続くため、筆記だけの乙種第4類より受験の段階が多くなります。
どちらを先に受けるかの目安
電気工事士を先に受ける人
電気設備の工事や保守に関わる仕事に就く、またはその予定がある人。学科試験の後に技能試験があるため、両方の準備期間を見込んで計画します。
乙種第4類を先に受ける人
ガソリンや灯油など、引火性液体を扱う仕事に関わる人。筆記だけで受けられるため、受験の準備が少なくて済みます。
どちらも受験資格がないので、現場で求められる資格を優先してください。試験の日程は年度で変わるため、申込み前に各センターの最新情報を確認します。
よくある質問
- 第二種電気工事士と乙種第4類は、どちらも受験資格が要りませんか?
どちらも要りません。電気技術者試験センターの令和8年度第二種電気工事士の受験案内では、受験に対して制限や条件はなく、どなたでも受験できます。消防試験研究センターの案内でも、乙種・丙種の危険物取扱者試験は誰でも受験できます。資格が必要なのは甲種だけです。 - 危険物取扱者の乙種第4類に実技試験はありますか?
ありません。消防試験研究センターの「試験の方法」では、乙種はマークカードを使う五肢択一式の筆記試験で、実技試験はなしと定められています。第二種電気工事士は、学科試験の合格後に技能試験があります。 - 電気工事士は、学科試験に合格すれば免状がもらえますか?
もらえません。学科試験と技能試験の両方に合格し、居住地の都道府県知事へ免状の交付を申請します。免状を取得すると、一般用電気工作物等の工事の作業に従事できます。
出典
- 電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」(確認日:2026年10月9日)
- 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」(確認日:2026年10月9日)
- 電気技術者試験センター「電気工事士の資格概要」(確認日:2026年10月9日)
- 消防試験研究センター「受験資格」(確認日:2026年10月9日)
- 消防試験研究センター「試験科目及び問題数」(確認日:2026年10月9日)
- 消防試験研究センター「試験の方法」(確認日:2026年10月9日)