本文へ移動

司法書士試験の直前期

司法書士試験 直前期の優先順位(3つの足切りと過去問の回し方)

司法書士試験は、午前の択一・午後の択一・記述式の3つにそれぞれ基準点があり、どれか1つでも届かないと総合点に関係なく不合格になります。直前期の時間を3つの基準点にどう配るかの目安を、令和8年度に公表された基準点に合わせて示します。次の筆記試験の日程は、法務省の受験案内書で確認してください。週ごとの配分は本サイトの編集上の目安で、配点・基準点・合格点・出願者数は法務省の公表資料に基づきます(確認日:2026年10月13日)。

直前期の前提:3つの基準点をすべて超える

筆記試験は350点満点で、午前の部の多肢択一式が105点、午後の部の多肢択一式が105点、午後の部の記述式が140点です。法務省が公表した令和8年度と令和7年度の基準点は次のとおりです。

午前の択一:令和8年度は84点(令和7年度は78点)

35問・105点満点・試験時間2時間です。令和8年度は105点中84点が基準で、令和7年度より6点高くなりました。

午後の択一:令和8年度は75点(令和7年度は72点)

満点105点です。午前と午後で基準点が異なり、令和8年度は午前のほうが9点高い基準でした。

記述式:令和8年度・令和7年度とも70.0点

満点140点の半分が基準です。午後の部は試験時間3時間のなかで、択一と記述式の2問を解きます。

3つの基準点を超えたうえで、総合点が合格点に届く必要があります。令和8年度の筆記試験合格点は350点中258.0点以上、令和7年度は255.0点以上でした。基準点は年度ごとに変わるため、特定の年度の点数を目標に固定せず、3つのそれぞれで基準点を安定して超える状態を目安にします。

直前期の過ごし方

最初に:直近の問題を本番どおりの時間で解く

法務省が公開している直近の問題を、午前2時間、午後3時間で解きます。午前の択一、午後の択一、記述式の3つの得点を、基準点と並べて記録します。足りない部分が3つのどこかを先に特定します。

午前の択一:基準点が高い年度を想定して取りこぼしを減らす

令和8年度の基準点は105点中84点で、35問のうち28問の正解に当たります(1問3点で計算した場合)。知識で決まる問題を落とさないよう、間違えた問題の条文を原因別に直します。

午後の択一と記述式:時間配分を決める

午後は3時間で択一と記述式の両方を解くため、どちらから始めるか、記述式に何分残すかを事前に決めます。決めずに本番に入ると、一方に時間を使いすぎて基準点を割る恐れがあります。

記述式:書いた答案を条文と照らして点検する

記述式は140点の半分が基準点です。過去問を実際に書き、登記の申請情報や登記原因、記載の漏れを条文・先例の文言と照らして確認します。書かずに読むだけの練習では、基準点に届くかを測れません。

最終盤:新しい範囲に手を出さない

見直すのは間違いの記録だけにします。出題に適用する法令は、令和8年度の問題の注意書きでは同年4月1日現在の施行分でした。次の試験の基準日は受験案内書で確認します。

過去問の回し方

法務省は、司法書士試験の問題と、多肢択一式問題の正解・基準点・得点順位別員数累計表、記述式問題の出題の趣旨を公式サイトで公表しています。択一は、1回目は点数を測るために時間を計って解き、2回目以降は間違えた問題だけを日をあけて解き直します。選択肢ごとに「どの条文・どの先例で正誤が決まるか」を説明できるまで戻ると、言い換えられた問題にも対応しやすくなります。記述式は、出題の趣旨と自分の答案を照らして点検します。令和6年度から記述式の配点が2問で140点に変わっているため、それ以前の年度の記述式は配点を換算して使います。本サイトの練習問題は、択一で問われる条文論点を分野別に絞って解き直すときに使えます(記述式は対象外です)。解いた問題と間違えた論点は、無料の登録をしておくと学習記録として預かれます。

合格者数と出願者数の実績

法務省の発表では、令和7年度は受験者14,418人・最終合格者751人で、合格者数を受験者数で割ると約5.2%でした。令和8年度の出願者数は17,862人で、令和7年度の17,365人から497人増えています。出願者数は令和3年度の14,988人から毎年増えていますが、基準点と合格点が年度ごとに動くため、直前期は人数よりも3つの基準点を自分の得点で超えているかを見ます。

よくある質問

  • 司法書士試験は、記述式だけ基準点に届かないと不合格ですか?
    不合格になります。法務省の発表では、午前の部の多肢択一式、午後の部の多肢択一式、午後の部の記述式のいずれか1つでも基準点に達しない場合は、それだけで不合格です。令和8年度の基準点は、午前の択一が105点中84点、午後の択一が105点中75点、記述式が140点中70.0点でした。
  • 令和8年度の筆記試験の合格点はいくつでしたか?
    法務省の発表では、令和8年度の筆記試験合格点は350点中258.0点以上でした。令和7年度は255.0点、基準点は午前の択一が78点、午後の択一が72点、記述式が70.0点でした。合格点も基準点も年度ごとに変わります。
  • 令和7年度の合格率はどれくらいでしたか?
    法務省の発表では、令和7年度は受験者14,418人(午前の部と午後の部の双方を受験した人)、最終合格者751人です。合格者数を受験者数で割ると約5.2%です。令和8年度の出願者数は17,862人で、令和7年度の17,365人から497人(2.9%)増えました。
  • 記述式の配点は変わりましたか?
    変わりました。法務省は令和5年12月4日に、令和6年度以降の午後の部の記述式問題の配点を「2問で70点満点」から「2問で140点満点」に変更すると公表しています。午後の部の試験時間(3時間)は変わりません。古い年度の過去問を使うときは、この配点の違いを前提に得点を換算します。

次に知りたいこと

出典