危険物取扱者の進路
乙4合格後に乙種他類・丙種・甲種を受けるには(受験資格と試験科目の免除)
乙4の次に受ける試験は、乙種の他の類、丙種、甲種のどれかです。受験資格と、乙4の免状を持っているときの科目免除は試験の種類で大きく違います。本記事は、消防試験研究センターの公表資料に基づいて整理します(確認日:2026年10月13日)。受験する順番は本サイトの編集上の目安です。
試験の種類ごとの違い
乙種の他の類(第1類・第2類・第3類・第5類・第6類)
誰でも受験できます。乙4など他の類の乙種免状を持っていれば、法令と物理学および化学が全部免除され、性質と消火の10問を35分で受けます。第1類と第5類に限り、火薬類の免状で一部免除される場合もあります。
丙種
誰でも受験できます。法令10問・燃焼および消火に関する基礎知識5問・性質と消火10問の計25問で、1時間15分です。乙4の免状による免除はありません。取扱いの対象はガソリン、灯油、軽油、重油などの指定された危険物に限られ、乙4は丙種の対象を含みます。
甲種
受験資格が必要で、法令15問・物理学と化学10問・性質と消火20問の計45問を2時間30分で受けます。免除はありません。乙4の免状だけでは受験資格に当たらず、他の類の乙種免状を合わせて4種類以上持つか、乙種免状の交付後に2年以上の実務経験などが必要です。
進路の考え方
乙種の他の類は、乙4の免状を持っていれば性質と消火だけの10問で済むため、受験の負担が小さい進路です。一方、丙種は乙4の免状で取り扱える範囲に含まれ、免除もないため、乙4を持っている人が丙種を受ける利点は小さいと言えます。甲種を目指す場合は、乙種の免状を4種類そろえる道と、実務経験で2年以上を積む道があり、第1類か第6類、第2類か第4類、第3類、第5類のそれぞれから1つずつ必要です。乙4は、このうちの第2類か第4類の枠を満たします。免状の交付を受けないと免除や受験資格に使えない点にも注意してください。
よくある質問
- 乙4の免状があると、乙種他類の試験は何が免除されますか?
消防試験研究センターのよくある質問では、他の類の乙種免状を1つでも持っている人は、法令と物理学および化学が全部免除されます。受けるのは性質並びに火災予防および消火の方法の10問だけで、試験時間は35分です。免状は全国共通で、交付を受けた県と別の県で受験しても免除されます。 - 乙4に合格したばかりでも免除を受けられますか?
合格しても免状の交付を受けていなければ、次回の願書の提出時までに交付されない限り免除は受けられません。免状の交付の申請を先に済ませる必要があります。 - 乙種を2類同時に受けることはできますか?
東京の試験案内では、乙種免状を持つ人が2つの類を同時に受ける場合の試験時間は1時間10分です。受験できる組合せや手続きは、受験する支部の案内で確認してください。 - 丙種を受けるには乙4の免状が必要ですか?
乙種と丙種は、誰でも受験できます。丙種の試験は、法令10問・燃焼および消火に関する基礎知識5問・性質並びに火災予防および消火の方法10問の計25問で、1時間15分です。乙4の免状による科目免除はありません。丙種が取り扱えるのは、第4類のうちガソリン、灯油、軽油、重油などの指定された危険物の取扱作業に限られ、乙4は丙種の対象を含む第4類全体を扱えます。 - 甲種を受けるには何が必要ですか?
甲種には受験資格があり、消防試験研究センターの案内では、化学に関する学科を卒業した人、化学に関する授業科目を15単位以上修得した人、乙種免状の交付後に危険物の製造所等で2年以上の実務経験がある人、第1類か第6類、第2類か第4類、第3類、第5類の4種類以上の乙種免状を持つ人、化学を専攻した修士か博士の学位を持つ人のいずれかです。乙4の免状だけでは、どれにも当たりません。
次に知りたいこと
出典
- 消防試験研究センター「受験資格」(確認日:2026年10月13日)
- 消防試験研究センター「試験科目及び問題数」(確認日:2026年10月13日)
- 消防試験研究センター「危険物取扱者試験のよくある質問」(確認日:2026年10月13日)