本文へ移動

社会保険・年金系資格の受験順

社労士とFP2級はどちらを先に受けるか(社会保険・年金の重なり・受験資格・試験方式・合格率)

社労士は労働・社会保険の手続と人事労務の相談を担う国家資格、FP技能検定2級は家計の資金計画をライフプランから支える国家検定です。公的年金と社会保険がどちらの試験にも出るため、両方を検討する人がいます。公式情報で受験資格、試験方式、合格率を並べ、どちらを先に受けるかの判断材料を整理します(確認日:2026年10月9日)。

受験資格と試験方式の違い

社会保険労務士

学歴、実務経験、厚生労働大臣の認めた国家試験合格のいずれか1つが必要です。大学・短大・高専(5年制)の卒業者は学歴で満たせます。試験は年1回、例年8月の第4日曜日(令和8年度は8月23日)で、受験手数料は15,000円です。

FP技能検定2級

3級の合格者、FP業務に2年以上の実務経験がある人、AFP認定研修の修了者、金融渉外技能審査3級の合格者のいずれかが対象です。学科・実技ともCBT方式で、休止期間を除きテストセンターの空いている日時から選べます。

試験科目と出題数の違い

社会保険労務士

選択式8科目(計8問・40点)と択一式7科目(計70問・70点)です。労働基準法及び労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法が試験科目です。

FP技能検定2級

学科は120分・60問の多肢選択式で、36点以上(60点満点)が合格基準です。実技は90分・40問で、60点以上(100点満点)が基準です。学科の分野は、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用などに分かれます。

重なるのは社会保険と年金です。FP2級は「ライフプランニングと資金計画」の中で社会保険・公的年金・企業年金・個人年金を扱い、社労士は健康保険法・厚生年金保険法・国民年金法を条文単位で問います。FP2級は金融資産運用や税金、相続も試験範囲に入り、社労士は8科目のうち4科目が労働関係の法令(労働基準法及び労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労務管理その他の労働に関する一般常識)である点が違います。

合格率の違い

社会保険労務士(第58回)

受験者42,510人、合格率は9.3%でした。前年の第57回は5.5%です。

FP技能検定2級(2026年4月〜8月・学科)

日本FP協会実施の学科は、受検者24,773人・合格者12,476人で合格率50.36%、実技は56.73%でした。

合格率は期間や年度によって変動します。社労士はFP2級に比べて合格率が低く、学習範囲も大きく違います。

どちらを先に受けるかの目安

FP2級を先に受ける人

公的年金や社会保険の全体像を、保険・税金・相続とあわせて早く押さえたい人。CBT方式で受検日を選べるので、社労士の申込や学習の開始より前に、年金制度の基礎を試験の形で確認できます。

社労士を先に受ける人

すでに受験資格があり、社会保険や労務の手続を仕事にしたい人。年金・健康保険を条文から学ぶ範囲はFP2級より深く、先に社労士の学習をすれば、FP2級の年金分野は復習で足りる場面が多くなります。

FP技能検定の級の選び方はFP技能検定は3級と2級のどちらから受けるか、社労士の年金分野を実務につなげる記事は社労士と年金分割で整理しています。

よくある質問

  • FP2級に合格していると、社労士試験の受験資格を満たせますか?
    今回確認した社会保険労務士試験オフィシャルサイトの受験資格一覧に、FP技能検定の合格は載っていませんでした。社労士の受験資格は学歴・実務経験・厚生労働大臣の認めた国家試験合格のいずれか1つで決まります。申込前に最新の受験資格一覧で自分の区分を確認してください。
  • 社労士に合格していると、FP2級の受検資格を満たせますか?
    日本FP協会の試験要綱が挙げる2級の受検資格は、3級FP技能検定の合格者、FP業務に2年以上の実務経験がある者、AFP認定研修の修了者、金融渉外技能審査3級の合格者のいずれかです。社労士の合格は、この一覧には載っていません。
  • FP2級の試験で、年金や社会保険は出題されますか?
    出題されます。日本FP協会の試験要綱では、2級学科の「ライフプランニングと資金計画」に「社会保険」「公的年金」「企業年金・個人年金等」「年金と税金」が含まれています。社労士の健康保険法・厚生年金保険法・国民年金法と重なるのは、この部分です。

出典