土地家屋調査士の独学
土地家屋調査士の独学の勉強順(午前免除の有無・択一・記述・口述)
勉強順は、午前の部の免除を受けるかどうかで大きく変わります。基準点と試験の構成は法務省の公表資料に基づき、順番の組み立ては本サイトの編集上の目安です(確認日:2026年10月30日)。試験時間や配点の細目は、法務省の受験案内書で必ず確認してください。
先に決めること:午前の部を受けるか、免除か
土地家屋調査士試験の筆記は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれに択一式と記述式があります。午前の部の免除は申請によるもので、資格を証する書面を受験申請書に添えます。免除を受けない人は、午後の部だけを受けることはできません。
午前の部も受ける人
測量の計算と記述式の準備が加わります。午前の部は多肢択一式が60点中30.0点、記述式が40点中32.0点に届かないと不合格です(令和7年度の基準点)。
午前の部の免除を受ける人
午後の部の択一と記述に時間を集中できます。免除の対象になる資格は、土地家屋調査士試験の日程・合格率・午前の部の免除で整理しています。
独学の勉強順の目安
1. 土地家屋調査士法と不動産登記法の全体像をつかむ
午後の部の択一で問われるのは、不動産登記法、土地家屋調査士法、民法の論点です。最初に表題登記と変更・更正の登記の流れを通して読み、用語に慣れます。
2. 択一を条文に戻して解く
午後の部の択一は50点中37.5点(75%)が基準点です。問題を解くたびに根拠の条文を確かめ、似た手続の要件の違いを言えるようにします。本サイトの択一の問題は、この段階で使えます。
3. 午前の部を受けるなら測量の計算を並行する
午前の部は択一と記述の両方に基準点があるため、過去の試験問題で計算を含む出題に慣れておきます。電卓は予備機を含めて2台まで携行でき、プログラム機能や印字機能のあるものは使えません。普段から本番と同じ条件の電卓で解きます。
4. 記述式は図面と申請書を時間内に仕上げる
午後の部の記述式は50点中32.5点が基準点です。択一の知識が固まってから、法務省が公開する過去の試験問題で書き切る練習に入ります。図面の筆記具は法務省の案内に従います。
5. 筆記の後は口述に備える
口述試験は筆記に合格した人だけが受け、申請手続と審査請求の手続の知識が問われます。令和7年度の口述試験は2026年1月22日でした。
択一と記述のどちらかが基準点に届かないと合格できません。令和7年度の合格点は、午前の部を受けた人が午前70.0点以上かつ午後76.0点以上、免除を受けた人が午後76.0点以上でした。得意な側を伸ばすより、基準点に届かない側を作らない順番にしてください。
よくある質問
- 午前の部だけ、午後の部だけを受けることはできますか?
法務省のよくあるお問合せでは、午前の部を受けずに午後の部だけを受けることはできないとされています。例外は、午前の部の免除を受けている人です。免除は申請によるもので、資格を証する書面を受験申請書に添付します。 - 独学でも筆記の記述式に対応できますか?
記述式は、午前の部に40点、午後の部に50点が配点され、それぞれ基準点があります。法務省は過去の試験問題を公開しているので、独学でも問題の入手はできます。一方で採点や添削は受けられないため、書いた答案は基準点との差を自分で確かめる形になります。 - 口述試験は独学で対策できますか?
口述試験は、筆記に合格した人だけが受けます。土地家屋調査士法は、口述では申請手続と審査請求の手続の知識を問うと定めています。筆記の午後の部と範囲が重なるため、筆記の勉強を条文に戻して進めることが、そのまま口述の下地になります。
次に知りたいこと
出典
- 法務省「土地家屋調査士試験」(確認日:2026年10月30日)
- 法務省「令和7年度土地家屋調査士試験の最終結果」(確認日:2026年10月30日)
- 法務省「令和7年度土地家屋調査士試験」(試験問題・正解及び基準点等)(確認日:2026年10月30日)
- 法務省「よくあるお問合せ」(令和8年度)(確認日:2026年10月30日)