資格比較

行政書士と司法書士の違い

行政書士は行政法・民法・憲法など、司法書士は登記法・民法・会社法・民事手続法などを中心に学びます。

どちらを選ぶ?

許認可や行政手続に関心があるなら行政書士、登記や民事手続に関心があるなら司法書士を比較します。

迷う場合は、まず両方の資格トップで出題分野を確認し、無料問題を数問解いて、問題文の読みやすさと興味の続きやすさを比べるのが現実的です。

比較表

項目行政書士司法書士
位置づけ行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法などの行政法に、憲法・民法・会社法を加えた法律系国家資格。不動産登記法・商業登記法・民法・会社法・民事訴訟法ほか。登記と民事手続の専門国家資格。
主な分野会社法・憲法・行政手続法・地方自治法不動産登記法・民事執行法・刑法・民事訴訟法
試験形式択一式・記述式(3時間)択一式70問+記述式2問(筆記)
公式合格率14.54%(令和7年度(2025年度))未掲載
受験資格制限なし条件あり・要確認
無料問題8章・1947章・222
問題形式の傾向組合せ問題が中心組合せ問題が中心
収録問題で多い章7会社法6憲法1行政手続法1不動産登記法7刑法2民事訴訟法

選び方の分岐

  1. 共通分野を先に見る民法は両方に関わるため、ここを見れば知識の重なりを確認できます。
  2. 行政書士に寄るなら行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法・地方自治法・憲法に関心がある場合は、行政書士の問題から試すと相性を見やすくなります。
  3. 司法書士に寄るなら不動産登記法・商業登記法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法に関心がある場合は、司法書士の問題から試すと相性を見やすくなります。

出題範囲の重なりと違い

以下は本サイトの収録問題を法分野別に集計した比較です。公式の出題比率ではありませんが、無料問題を解く前に、どの知識が重なり、どこから別物になるかを確認できます。

観点内容
共通して出る分野民法
行政書士に寄る分野行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法・地方自治法・憲法
司法書士に寄る分野不動産登記法・商業登記法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法
問題で確認したい論点行政書士: 株式会社の設立の方法・株主総会の権限・法の下の平等・表現の自由・審査基準と標準処理期間
司法書士: 共同申請の原則と申請主義・権利の順位と登記することができる権利・正当防衛と過剰防衛・緊急避難・普通裁判籍による管轄

両方を学ぶ場合の順序

2資格を比較するだけでなく、両方を視野に入れる場合の進め方を、収録問題の多い章と分野の重なりから整理します。

先に共通分野を見る

民法を先に確認すると、両資格で使い回せる知識を押さえられます。

行政書士を先に進める場合

行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法・地方自治法・憲法を使う場面に近いなら、行政書士から始めると目的に直結しやすくなります。

司法書士を先に進める場合

不動産登記法・商業登記法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法を使う場面に近いなら、司法書士から始めると目的に直結しやすくなります。

間違えやすい型で比べる

スペックだけでは見えない違いとして、各資格の問題でつまずきやすい観点を並べます。どちらの問題文が自分の実務・関心に近いかを見る材料になります。

行政書士

  • 数値の取り違えがそのまま失点になる。取消訴訟の出訴期間は「処分を知った日から6か月」、審査請求は「3か月」で混同しやすい論点です。地方自治の直接請求も、条例制定・監査は有権者の50分の1、解散・解職は3分の1と、グループで必要数が変わります。
  • 「任意」と「義務」、「原則」と「例外」を逆に覚えると外す。行政指導は相手方の任意の協力で実現するもので、従わせる強制力はありません(行政手続法32条)。審査請求・取消訴訟は原則として執行不停止で、裁判所の執行停止は申立てがあって初めて検討され、職権ではできません。
  • 「誰が主体か」を特定しないと結論を取り違える。行政権は内閣に属し(憲法65条)、内閣総理大臣個人ではありません。取消訴訟の被告も、処分をした行政庁ではなく、その所属する国又は公共団体です(行政事件訴訟法11条)。

司法書士

  • 登記の申請主体と添付情報を取り違える。共同申請、単独申請、嘱託、登記原因証明情報、承諾情報などは、登記の種類ごとに要否が変わります。原則と例外を混ぜると失点します。
  • 商業登記は会社法上の効力発生時期とずれる。決議・就任・退任・変更の効力発生時期と、登記申請義務の期限は別です。登記が効力要件なのか対抗要件なのかも分けて確認します。
  • 民事手続は期間と不服申立てが狙われる。訴訟、執行、保全、供託では、申立権者、管轄、即時抗告の可否、期間を入れ替えた選択肢が出やすい分野です。

比較前に確認したい法律トピック

どちらの資格を選ぶか迷う場合は、資格名だけでなく、実際に問われる法律分野から確認すると判断しやすくなります。

民法

契約、代理、物権、債権、相続など、法律系・不動産系・金融系資格で横断的に問われる基本法です。

行政法

行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法などの行政法分野です。

不動産登記法

不動産の権利・表示に関する登記、申請構造、添付情報などを扱う分野です。

無料問題で比べる

行政書士

会社法・憲法・行政手続法・地方自治法を中心に、8章・194問を収録しています。

まずは第7章「会社法」から解くと、問題文の読み方と出題の粒度を確認しやすくなります。

司法書士

不動産登記法・民事執行法・刑法・民事訴訟法を中心に、7章・222問を収録しています。

まずは第1章「不動産登記法」から解くと、問題文の読み方と出題の粒度を確認しやすくなります。

比較するときの注意点

よくある質問

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